ジグソーパズルは 1760年代にイギリスで生まれ、その後、世界中で遊ばれ続けています。当時は、糸ノコ(ジグソーといいます)を使って木の板をバラバラに切ってパズルを作ったため「ジグソーパズル」と呼ばれるようになりました。

テンヨーでは、1973年にジグソーパズルの輸入販売を始めましたが、当時は、まだ その名前すら知られていない時代でした。

その後、さまざまな絵柄が開発されるようになり、本来の魅力とあいまって急激に普及しました。日本では、パズルとして楽しむだけでなく、完成したあとパネルに入れ、お部屋に飾るインテリアとして定着しています。

アートな遊び

バラバラの断片(ピースといいます)をつなぎ合わせて、少しずつ絵ができあがっていく様子は、まるでキャンバスの上に自分で絵を描いているような気分です。

全部のピースを組み終わったときは、思わず自分のサインを入れたくなるくらい。完成したパズルをフレームに入れてお部屋に飾れば、素敵なインテリアになります。

お気に入りのイラストや写真のパズルを、手製のアートとしてお楽しみください。

知的な楽しみ

ひとつのピースを手にして、その色やカットラインから、どこに置くべきピースか、どこにつながっていくピースかを推理するのは、超一級のミステリー。1ピースずつはまっていくときの手応えは、少しずつ謎が解けていく華麗なドラマです。

海外では、ジグソーパズルの楽しみや歴史を紹介した本も多数出ています。

ヒーリング効果

テレビゲームなどと比べて、刺激が少ない遊びですから、リラックスするには最適。静かな音楽でもかけて楽しめば、最高のリラクゼーションになります。

ジグソーパズルは、精神科のお医者さんが治療に使ったり、痴ほう症の老人のリハビリに使われたりすることもあり、リラックス効果と集中効果が期待できます。そして、リラックスした状態での集中とは、アルファ波がもっとも出やすい状態なのです。時代をさかのぼれば、第一次大戦後のヨーロッパで、兵士たちに生じた戦争神経症の治療に使われた例もあるほどです。

こんなジグソーパズルにも、ひとつだけ欠点があります。それは、いちど面白さにはまってしまうと、途中で止めることができないので、ついつい夜更かししてしまうことです。

コミュニケーション効果

一見、孤独な遊びに見えて、実はパズルは大勢でも楽しめます。

例えば、あなたが家で一人で組み始めたとして、周りの人は最初は遠巻きに見るだけかも知れませんが、ついつい手が伸びてきてしまうもの。それこそ何気なく手にしたピースがすぐにはまったりすれば、完成まで付き合うことになるでしょう。

ジグソーパズルがいつのまにか、家族の共同作業の楽しみとなって、会話もはずむというわけです。